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シュトックハウゼン / 《リヒト=ビルダー(光=イメージ)》

天王州アートスフィアにてシュトックハウゼンの演奏会。シュトックハウゼンという人物については良く分からないんだけど、とにかく凄い、観に行かなくちゃ!という思いで行ったのです。ドイツから帰ってきたとたんにドイツ人作曲家の演奏会なワケですが何か。

で、行ってみたら!良く分からなかったけど、やっぱり凄かった。

『連作オペラ「リヒト(光)」から「光の日曜日」第3場』の演奏は、4人の演奏家(と裏でシンセ担当の人が居た)がサテンの服来て動いたり回ったりしながら演奏したり、舌鳴らしたり息吸ったり吐いたり(ていうかこの吸ったり吐いたりが実は凄い)。生身の人間が奏でている音がこうも正確に音程とタイミングと動きとすべてが合っちゃうんだろう、ていうか、あんな音出せるし人間ってスゲェなぁとか思うヒマも無い緊張のステージング。凄い。後で知ったのだけど、あの回る動きとかも楽譜に書いてあって体の動きでも音を表現してるとかどーのこーの。凄い。まったく理解できないのだが凄い。たぶんこの音楽についてきちんと文章書ける人居ない。居たらその人絶対嘘つきでテキトー書いてる思う。っていうくらいサッパリ分からなかったんだけど、とにかく凄いということだけはビンビン感じることができた。


休憩挟んで後半は演奏ではなくテープを流してストックハウゼン御大がオペレーションするっていうやつ。『《天使=行列》〜連作オペラ「リヒト(光)」から「光の日曜日」第2場』。

こないだのオウテカ状態で会場真っ暗。唯一「キッカケ」(←これ重要)としてのスポットライトが正面にお月様のように照らしているのみ。真っ暗での音の楽しみ方はこないだ経験済だし今回は音が手前後左右にグワングワン来るし、たぶん会場の4割から7割の人はレム睡眠に突入していたのだと思うけど、音(声)の質感がそうさせたのか「キッカケ」の明かりがそうさせたのか、ときどきハッとすることがあってヤバくて凄かった。前半の演奏形式と違って、こっちは自分で脳内イメージを引っ張ってこなくちゃならなかったから余計に理解する余力が無かったのだけど、とにかく凄かったということだけは感じることができた。(たぶん)

みんな理解していたのか良く分からないんだけど、とにかく凄いということで3割くらいのスタンディング・オベーション。本人もそれに応えていちいちステージ上がったり降りたりを何度も何度も。フライヤーに載ってる写真と同じく、フツーっぽいブルゾンの中からチラリと見えるヒラヒラの付いたシャツと赤いサスペンダーも、僕はあんまり良く分からなかったんだけど、なんとなくベネディクト16世を思わせたりするところもあって、なんとなく凄いなぁと思ったのでした。

posted by tsukada at 27 / 06 / 2005  21:56
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シュトックハウゼン来日公演第3日目 from : KLANG Weblog
来日公演の最終日を飾ったのは「光」の最終章「日曜日」からの2つの場面LICHT-BILDERとENGEL-PROZESSIONENでした。LICHT-BILDERについては何度も書いてあるとおり素晴らしい作品、素晴らしい演奏...
at : 25 / 07 / 2005  09:26
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