t2-d2
16 / 12 / 2005
コトバのアヤと知恵

一週間遅れの時事ネタですが、「1株を61万円で売ってくれ」っていうのを「1円で61万株売ってくれ」と勘違いしたっていう話がありました。本来入るべきコトバの位置関係がちょっとズレただけで、もんのすごいことになっちゃってんのが面白いなぁと。

スネークマンショーの「こなさん、みんばんわ」とか「やんこまりたい」とか、そんな遊びの応用と実践、という感じでしょうか。違うか。


続きを読む "コトバのアヤと知恵"
13 / 12 / 2005
親指大パニック

冬ですね。そなた。
寒いですね。

先週くらいから急に寒くなったので、ダウン着たりマフラー巻いたりして通ってますが、この時期ホントウに悩ましいのが、手袋。フツーに歩くだけなら手袋ハメてあったか気分でヌクヌクしながら歩けばいいんだけど、世の中にはいろいろと指先での操作を必要としているものがたくさんあるのだなぁと、特にこの時期は実感しますね。

すぐに思いつくのがケータイですね。電話かけたりメール打ったりするのに手袋してたら全然うまく打てないし。かといって手袋外してかじかんだ手でメール打つのも夏場よりはきっと速度遅いんだろうなぁと思いつつ、だったら番号押して電話かけて手袋して会話しちゃったほうが楽なんじゃないかと思うのは横着者でしょうか。

あとはiPodもそうですね。選曲したり音量調節したりっていうのは手袋越しだと全然できない。半年くらい前までは、選曲も一切しないでシャッフルプレイで、しかも街の音が聴こえまくりな程度のものすごーく小さーい音量にして、街の音とのMIXを楽しんでいたのであんまりシャトル部分をいじることは無かったのだけど、Podcastを聞くようになってからは、きちんとお喋りを聞くために音量調節とか、ちょっと戻って聞き直しとか、ここ半年でシャトルを急激に回すようになりました。iPodにおける手袋問題は、この冬初めて露呈した問題とも言えましょう。


続きを読む "親指大パニック"
02 / 12 / 2005
肌ざわり / 尾辻克彦

突然ですが告白します。
僕、赤瀬川原平が好きです。
もう知ってますか、そうですか。

まぁ、ずーっと前から周りからさんざん言われているけど、最近になってようやく自分でも気付きはじめました。というか気付く事を認めるようになったっていうか。これまでは「あ、僕、赤瀬川原平好きなんです」って云うときの照れみたいなものがあったかもしれない。「俺はもうちょっとヤングだぜ」みたいな気負いがあったんだと思う。だけどもはや「老人力」すら芽生えはじめている最近になっては、もう好きなんだからいいんじゃないかもはや、という開き直りとか素直とか丸出しとか、そんな気分です。

そりゃあ、ずっと前から続けている写真ネタとか、最近NEUT.でチャレンジした紙幣ネタでドキドキしたりとか、なんかしら気付くと赤瀬川氏のやってきた事にシンパシーを感じるっていうのも当然ある。だけどそれだけじゃなくて、こうして徒然と文を書いていて、とくに最近、文章について一生懸命考えれば考えるほど、コトバの使い方だったり選び方だったり展開だったり、そういうところも非常に影響を受けているような気がするのです。

「あーあるある」みたいなところを突いてきたり、組み合わせたりするのが上手くて、なんだかとてもニクくて。
『トマソン』とかの定番はともかく『新解さんの謎』単行本の後半に入ってるエッセイ「紙がみの消息」なんかは隠れた名エッセイで、紙に接するグラフィックデザイナー必読の書、だと思う。


続きを読む "肌ざわり / 尾辻克彦"