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新しい天気の話のデザイン

今日は午後からずっと雨が降ってましたが、朝のうちはまだ曇を、なんとか保っているっていう状況でした。

傘を持って家を出た僕は、いかにも雨の降ってきそうな空を心配そうに見上げて「こりゃ(今日は)雨だな」とちょっと憂鬱な気分になりながら、ふと視線を進行方向に戻すと、二軒隣りの玄関先に、おじさんが立ってました。

「おはようございます」と挨拶する僕。「おはようございます」と返事するおじさん。ごくごく普通の朝の風景です。ただ、僕が挨拶するタイミングが早かったので、「おはようございます」と言ってからおじさんの前を通過するのにまだ距離がありました。目を逸らして前を通りすぎるのも微妙な間が開きます。何か当り障りの無い話をしたらいいんだろうけど、まだ寝起きの脳味噌のまま、しかもそんな予想していないおじさんの登場に対応しきれなかった僕は、さっきの空を見上げた気分が残っていたからでしょう、何の脈絡も無く「雨ですね」と言ってしまったのでした。

曇なのに。
雨はちっとも降ってないのに。

そしたらそのおじさんは、なんと「そうですね」って返事したのです。


僕は「行ってきまーす」と告げてようやくおじさんの家の前を通過したわけですが、よくよく考えてみると曇なのに「雨ですね」っていう俺も俺だが、それに対して「そうですね」っていうのも相当いい加減なもんなんだなぁと実感したわけです。端から見てたらアホの会話だろ。曇空の下で「雨ですね」「そうですね」って。

日常の挨拶で、話題が無いときに天気の話を持ち出すっていう話は定番としてよく聞きますが、本当に話題がなんにも無いときは、天気の内容ですら、どうでもいいもんなんだな、という事が分かりました。実際は雨でも晴れでも寒くても暑くてもなんでもよくて、ただテキトーに天気っぽい事を話すっていうのも、ひとつの方法なんだなぁと。

ていうかそもそもコミニュケーションとして成立してるんだろうか。曇空の下での「雨ですね」「そうですね」という会話は。

まぁちょっと僕の場合、特に近所の人に対しての挨拶関係でのアドリブがなかなか利かなくて、たぶん相手に取っては「この人気違いなんじゃなかろか」って思われてるかもしんないっていうニュアンスの返事をすることもたまにあるんですけどね。しかも近所の人とはホントにたまにしか会わないし、そのレアなタイミングでとんちんかんな事言っちゃったらそれだけが強烈な印象として残るから、相手には僕がたぶん謎な人物として記憶されてしまっている事も多いんだろうなぁと思うのだけど。

だから、かなり汎用性の高く当り障りのない天気の話というのを会得できれば、突然のご近所の出会いにも困らないんじゃないかと思うのです。どんな天気でも使える天気の話。あれこれ考えてみたけど全然思いつかないし、思いついたとしてもご近所で試すとなるとリスク高すぎます。

外ではまだ雨が振り続いています。二軒隣りのおじさん、雨が降るたびに僕を思い出さなきゃいいけど。

posted by tsukada at 12 / 04 / 2006  01:29
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COMMENTS

面白いね(笑)
犬がいるから、犬の話題とかで逆転できるんじゃない?
犬きっかけで会話してる人たちって結構いるよね。

犬いない時は笑顔ですね。ひらすら笑顔。(笑)

Posted by: 服部 : 13 / 04 / 2006  09:49

昨夜、犬の散歩して家の前歩いていたら、通りかかったOLに突然「こんばんわ」って言われました。
たぶん近所に住んでる人だと思うんだけど全く面識無かったし、そんな「こんばんわ」って言われると思わなかったから焦ってとりあえず脊髄反応で「どうも〜」って答えたんですけど、その答えもはたして正しいのか分かりません。ちょっと謎なイントネーションだったような気がして。

Posted by: tsukada : 18 / 04 / 2006  17:48

昨日の昼は突然の大雨だったですけど、その朝、めちゃめちゃどんより曇った空の下で、例の二軒隣りのおじさんにまた出くわしたんですね。
そしたらこんどはおじさんから「今日は雨が降りそうですねぇ」と。
僕は「そうですね」と返したんですけど、それはそれはものすごく自然な会話の流れでした。
あえて先手に出ない、という攻め方と「そうですね」の上手な使い方っていうのをちょっと学びました。

Posted by: tsukada : 26 / 04 / 2006  09:31
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