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■ 目黒区鷹番にて。
手前の物件の取り壊しによって、
本人の意志とはまったく無関係に、
露出せざるをえない壁がありました。
二階部分に見えるのは、トマソン学会では典型的な「無用庇(ひさし)」と思われるトタン製の庇。かつてここに窓があったであろうとは思うのですが、まわりの壁との質感の差が無く、本当に窓があったのか疑問です。
他にも左のほうには、ホクロのように穴がところどころ開いていたり。
配置の妙、意図されない「間」に、ワビサビを感じます。
そして何より趣深いのが、エアコン室外機が屋根の中央ド真ん中に付いてること。なんだかものすごくカッコイイ。堂々としている。
上の写真で壁を這っているパイプ2本は、この室外機に繋がっているのですね。
ちょうど飛行機雲もあらわれて、
本人の意志とはまったく無関係に、意味もなくカッコイイ写真になりました。