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Autechre / Live @ Club Citta' Kawasaki

クラブチッタ川崎(久しぶり)に、オウテカを聴きに行きました。ナナネンブリノライニチらしいんだけど、僕たぶん、3年くらい前にロンドンでたまたまWARPのイベント行って観たことがあったのをずっーっと忘れていたのに突然ウッスラ思い出した。なんでかっていうとその時もLFO(Mark Bell)がプレイしてて、でも想像以上にアゲアゲなプレイで「あれ〜?」とか思ったことがあって。今回のLFOの感触もアゲまくりだったので「あれ〜?」とか思ったら、記憶のトビラが開きはじめたのだった。

その時はオウテカのプレイも、会場の音があんまり良くなかったっていうこともあって、少〜しタルい感じがして、初めての生オウテカとしてはフツーというか、眠いなぁ、とかいう感じだったので、LFOに引き続き、オウテカもデジャヴだけは是非とも避けたいところだった。


でも今回はけっこう良かった。まず会場が真っ暗なのがサイコーに良い。ステージもフロアも真っ暗。目を開いてても閉じててもほとんど同じ。ていうか閉じたほうが音に集中できて。全身耳みたいになっちゃっうていうか。普段は勝手に入ってきてしまう視覚情報を処理するための脳のチカラが余ったぶん、聴覚とか触覚とかに回したり増幅させたりすることができたんだと思う。

なので目は閉じていても眼は瞼の裏をしっかりと凝視すると、そこにイメージが浮かびあがってくる。恍惚。ちょうどタイミング良くオウテカの直前に販売ブースで売ってたBoards of Canadaジャケをイメージした万華鏡を、日本に2本しか仕入れてない激レア品だというのに両方借りて両眼に合わせてグルグルして脳内に映像をストックしておいたので、そういうヤツをトロトロと滲み出させながら、オウテカの音に浸ることができたのだった。へへ。幸せですよ。

オウテカの音はやっぱりいいですね。音の醸し出す質感が。音のクオリティとか技術的な意味の「高音質」っていうんじゃなくて。「良音質」っていう感じ。ザラザラとかコキコキとかポスンポスンとかジャシャジャシャとか。暗闇の中だからこそいっそう質感が感じられたと思う。

正味100分ジャストのプレイ。時間ピッタリ。お腹いっぱいでした。最後のほうはマジで満腹で、ンギョギョガギガギードルブルドルブルギガッグガッツビギョジジジジキュガガギッていうやつなんか受けとめきれませんでした。とても気持ち良かったのは前半なかごろの、シュュッュッュットゥォンスュコスコシュッコンコォン、ってとこととか、シャッッッギュリンンギュオォオシャギュリンンギュオォオっていうところ。特にシャッッッギュリンンギュオォオシャギュリンンギュオォオっていうほうは、ときどき遠くの左上のほうから「焼っきリンゴォ焼きリンゴォォ」ってささやかれているような感じになってヤバかったです。

今日の一枚:Autechre / Untilted

posted by tsukada at 12 / 06 / 2005  19:03
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