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De、Niro ちゃん

年末年始に実家に帰ったときに、二郎ちゃんの個展のハガキが届いているのを受けとるのがここ数年のお決まりだった。二郎ちゃんは高校の時の美術の先生。本人の前では「二郎先生」と呼ぶけど同級生の間では「二郎ちゃん」と呼ぶ。これもお決まり。ついでに言うと「じろう」じゃなくて「にろう」。高校生の時分、「僕の生徒はみんな二浪するんですよ、ハハハ」とシャレにならない冗談を言って、一瞬その場を凍り付かせる。これももちろんお決まり。

東京に出てから引越し先を知らせてなかったので結局実家にDMが届くんだけど、受け取るのはいつも個展が終わった3ヶ月後とか、半年後とか。

高校を卒業してから15年以上経つけど、DMに描かれている二郎ちゃんの絵は変わっていなくて、いや、たぶん変わってはいるのだろうけど、あのときからずーっと、先生やりながらも、描き続けているという行為はちっとも変わっていない。そんな変わっていない二郎ちゃんに、なんだか久しぶりに逢ってみたくなったのでした。


あんまり美術予備校的なところに通わないまま美大に行っちゃった身としては、「どばた派」でも「お茶美派」でもなく、「二郎派」だった。すこーし「どばた派」だったんだけど、講習会程度。高三の放課後は美術室に行って二郎先生の元で石膏デッサンしてたワケです。二郎ちゃんは隣りの教員室で自分の作品を描き続けていて、たまーにこっちの部屋に来て、デッサン見てくれてた。

そこでは、いわゆるフツーのデッサンの基礎みたいなもんを教わったんだけど、中でもいまいちばん役にたっているのは、冬の寒い日、水道からは冷たい水しか出ない時に、昨日の飲みかけのコーヒーの入っているマグカップの洗い方。湧いているやかんのお湯をカップに入れてテキトーにクルクルっと手で回転させてそのまま校庭にぶちまければ、手も冷たくないし、カップもキレイ。お湯の出ない今の事務所ではとても役立っているのだけど、よく見るとそんなにキレイでもなかった。高校生の目では見えなかったものが見えてきているのを実感して嫌になります。

で、二郎ちゃんにメールしてみたら、早速返事帰ってきて。いまは高校じゃなくて大学で教えてるっていう。どこかで聞いたことある学校だと思ったら、マイミク・ズリエの学校じゃん。なんだかよく分かんないけど勝手に繋がったーとか思ってちょっと嬉しくなった。

嬉しくなったついでに、ちょっとした初期衝動に駆られて、高校の美術部OBの展覧会っていうのに15年ぶりくらいに参加してみることにしました。本当はサッカー部OBなんですが。

7日〜12日まで、『ミックスジャムは見た17』
古河街角美術館にて。
もちろん二郎ちゃんも出品します。


今日の一曲:ぼくの好きな先生
(『初期のRCサクセション / RCサクセション』に収録)

posted by tsukada at 07 / 02 / 2006  18:06
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